2年目の養蚕へ向けて

春、地域おこし協力隊の2年目の養蚕が始まります。その為に春先から桑畑の手入れや準備を行います。3月中旬には大石紬サポート隊の方々と共に、桑畑の土壌改善に取り組みました。桑の木が弱っている原因の一つに、土壌の成分の傾きがあるとのことで改善策をこの度実践し、枯れた木や欠損している箇所に新しい桑苗を植える為に、枯れ木の株を抜き取る作業を行ないました。桑の木は根をしっかりと張るため強い木として知られていますが、その分根を抜くのとても大変な作業です。更に言うと根を掘り返して別の場所に植え替えることは、根が傷つくと病気になりやすいことを考えると不可能といえるそうです。今回は桑畑再生の為にこの枯れ株を抜く作業を行ない、その箇所に新しい苗を5月に植えます。苗を植えてから桑の葉が充分に取れるようになるまで3年かかるので、本格的な桑畑再生までしばらく時間がかかります。養蚕は植物や生き物、自然を相手とするので、皆さんが思っている以上に成果が出るまでに時間がかかり、毎年異なる自然現象の中でお蚕を飼う為その対処を適切にするには知識や経験値が豊富に必要な仕事です。3年の活動の中でどれだけ知識と経験を積めるかということも重要な課題ではありますが、一人で大石の養蚕をするのではなく、今で言うとサポート隊の方々のお力を借りて皆で大石の養蚕を支えることや町全体の養蚕活動への理解が深まることで伝統活動を支える担い手や協賛者の輪を広げることなどが大石の養蚕を残していくために必要なことではないでしょうか。一人の力では成し得ない事でも気持ちを一つに皆で支えることで町の伝統的財産が残せるのではないでしょうか。まずは知ることから始めませんか?大石の養蚕を知りたい方はお気軽にご連絡ください。春の養蚕は5月末から約1ヶ月間行ないます。夏の養蚕は7月後半から「養蚕体験」として子供たちや興味のある方に向けて企画していこうと思います。
私は協力隊として「地域の輪を繋げる」をテーマに活動していこうと考え、昨年11月から大石支所で地域居場所サロンを定期的に開いています。手芸や手づくりすることが好きな方が集える交流の場になるようにとの想いから始めました。数名からスタートした名も無き会でしたが「手つくりサロン patapata」と命名。「ぱたぱた」という大石で以前響いていた織物を織っている音のイメージから取りました。今は刺繍が好きな方、やってみたい方が集まり、「刺繍の会」をしています。今後は刺繍だけでなく面白そうな企画や幅広い活動を楽しく地域の方と共有したいと考えています。5月には「はじめての刺繍」のワークショップを開催します。どうぞお気軽に遊びにいらしてください。

手づくりサロン patapata

開催日時

毎月第3日曜日
10時~12時

場所

大石出張所
大人~子供まで手づくりが好きな方
5月は刺繍のワークショップ開催の為、要予約
定例開催は自由参加

お問合せ

政策企画課 Tel: 0555-72-1129 地域おこし協力隊 杉江まで

関連する記事

関連するキーワード

著者