大石紬を次世代に伝えていくために

4月5月には雹や霜があったりして天候に不安がありましたが、5月に桑の苗植えを行い無事に根が着くことを祈りつつ養蚕小屋の片付けと養蚕準備を続けていました。養蚕小屋には以前大石地区で使われていた撚糸機が置いてあったりしますが、まるで資料館のようで貴重な機械を間近で見られる喜びと実際に稼動しているところに遭遇したかったという想いが沸いてきます。しかし、養蚕をするには蚕室を組み立て、桑置き場をつくり、回転まぶし機を用意するスペースも必要なので、ある程度広いスペースがなくてはいけません。撚糸機等の織りの機械を以前のように実際に稼動させることが一番望ましい姿ではありますが、大石紬を次世代に伝えていくためにも大石の貴重な機械や道具を上手に保存しながら人々にお見せする機会があることがよいのではないでしょうか。住民の方からの「昔のようにおばあちゃん達が織っている姿が見られるようになってほしい」との声をしっかりと受け止め、大石紬が町の財産であることを多くの人に気づいてほしいと思いながら、いまは集中して養蚕がんばります!!!
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今回の写真は4月14日の海蔵寺での花祭りの際に子供たちに大石紬の話をしたときのものです。養蚕クイズの後には小さい織り機を交代で体験してもらいました。
最後に先月号で告知しました企画のお知らせです!!夏の養蚕体験の企画もご用意しています。その前にお蚕さんの話やその歴史に触れる機会としまして地域のみなさまと共有できたら嬉しいです。お気軽にご参加ください~

ふるさとの伝統 「伝えようオカイコさんの文化」

基調報告「地域おこし協力隊と大石紬・養蚕について」(地域おこし協力隊 杉江)
講演「大石紬と富士河口湖町の養蚕・紡織について」(文化財係学芸員 杉本)
日時:7月12日(金)18:30~20:00
場所:富士河口湖町中央公民館 2階視聴覚室
予約不要、参加無料
問い合わせ先:生涯学習課文化財係 0555-72-6053

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