おうちに眠っている古い道具を探しています!!

富士河口湖北岸地域の大石で織られていた絹織物が大石紬ですが、その特徴や歴史を簡単にご紹介します。
もともと大石では養蚕が盛んで質の良い繭ができました。出荷できない「くず繭」や「玉繭(二匹の蚕が作った変形した繭)」を糸にして自分たち用の着物を織っていたのがルーツです。玉繭を使った糸を横糸に使っているので節のある風合いが特徴で、柄はもともと縦縞が主流だったのですが、丈夫で軽く質がよい大石紬の白地の反物が好評を得て他の地域へも広く売り出されていた時代もありました。全盛期は明治末から昭和初期にかけて、約250軒の農家が紬を織っていました。大石の養蚕は何度かの水害で桑園が衰退したことと全国的に外国産の低価格の繭が入っていたことや時代の流れで着物の需要がなくなったことなどから、養蚕農家や織り手が減少していきました。大石紬は“繭~糸~織り”まで大石で一貫して手仕事で生産されているということが最大の特徴でありそれは全国的に見ても珍しく、貴重な伝統資源で県の伝統工芸品に指定されています。 
 私たちはこの伝統を絶やさない為に大石で養蚕や糸取りを教わっていますが、いま実感することは道具の大事さです。今では養蚕の道具も糸取りで使う道具も大変貴重なものになっていて私たちが使っている座繰り機に関していえば明治時代のものだそう。とても古いのでどこか壊れたら直すことが難しいことや直す人がいないこともあり、また道具も各地で特徴が様々あるのでその土地の文化を残す為にも、大石だけでなく河口湖畔地域で使っていた養蚕道具や糸取りの道具、織り機などを保存することが望ましいと考えます。もちろん保存するだけでなく実際に使えるものは使って昔ながらのやり方を伝えることで伝統を次の世代に繋いでいきたいと思います。そのような訳で古い道具(養蚕・糸取り・織り)を探しています!!おうちに眠っている昔養蚕で使っていたもの・・・機織りの道具・・・などありませんか??また、断捨離を考えている着物のなかに大石紬はありませんか??今は生産されていないので資料的価値としてとても貴重です。もし譲っていただけるものがございましたらご連絡ください。
問い合わせ/富士河口湖町役場 政策企画課 地域おこし協力隊まで
Tel:0555-72-1129
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