地域おこし協力隊としての大石紬への想い

着物好きの私たちは、着物を勉強していく中で織りへの興味を抱き大石紬伝承の地域おこし協力隊というこの仕事にご縁を頂きました。大石紬という名はそれまで知らず、着物の産地を勉強していても名前が出てこないので大石紬とはなんだろうというのが第一印象でした。就任してから約8ヶ月、春に養蚕をし、夏以降は糸作りを習い、桑畑の管理をその合間に行なっていますが、どの作業も途方もない手間と技術が必要です。私たちの姿を見た地元のおばあちゃん達は「気が遠くなるね、大変でしょう」と仰いますが、道具一つとっても見たことも使い方もわからない私たちにとっては新鮮で面白いと感じることばかりです。昔ながらの伝統は若い世代にとって「大変」などのマイナスイメージではなく、好奇心をもって新鮮に捉えられるのではと感じています。

大石紬は地域の宝!!無くさない、伝えていくために!!

来年度の養蚕は地域と結びついた活動になるように構想中ですが、例えば私たちが体験した貴重な経験を郷土学習として地域の小中学校に養蚕体験をしてもらいたいと考えています。夏休みを利用した自由研究にもってこいの養蚕体験や、親子ふれあい養蚕体験、または繭かきなどの手作業でできる簡単な作業をしながら子供たちと地元のおじいちゃんおばあちゃん達とのふれあう機会を設けることなど検討中です。大石紬をキーワードに「人と人を繋げる!人と地域を繋げる!!」ことを進めていけたら色々な輪ができて楽しいだろうなと考えています。かつて養蚕が盛んだった地域が多くある富士河口湖町の歴史を知ることは昔の生活を紐解くこと、そこには新しい発見や驚きがあり、伝統文化をいかに守っていくかという大きな課題を若い世代の方たちと楽しみながら一緒に考えるよい機会にもなります。伝統を守ること、次の世代に伝統文化を伝えていくことを「地域の課題は自分たちの課題」として捉え、大石紬は無くしてはならない唯一無二の地域の宝であることを子供たちに伝えていけるよう地域と連携しながら、前向きに話し合う場をもち地域や住民の声や想いをしっかりと汲み取った新たな大石紬の方向性を出していきたいと考えています。

ホームページ

手仕事おおいしつむぎ 富士河口湖町地域おこし協力隊
https://teoishi.com

facebookページ

富士河口湖町地域おこし協力隊
https://ja-jp.facebook.com/fujikawaguchiko/

お問合せ

政策企画課
Tel: 0555-72-1129
地域おこし協力隊 杉江まで 

関連する記事

関連するキーワード

著者