大石紬のまゆをつくる!!地域おこし協力隊の養蚕報告


5月末より約1ヶ月間、大石でお蚕を育て6月末にようやく繭をつくり終えました。4月より桑畑の雑草取りや肥料撒き、剪定など畑の手入れをしていたのですが、新芽を鹿に食べられ桑の木が弱っていて、このままではお蚕の食べる桑の量が確保できない為、予定していた半分の量のお蚕を飼うことになりました。
現在大石では養蚕農家が1軒もないため都留から養蚕講師を招き養蚕の手ほどきを受け、はじめての養蚕体験の地域おこし協力隊二人を地域の方が温かくサポートしてくださったこともあり、量は少ないですが質の良い繭ができました。毎日の慣れないお蚕のお世話にへとへとの日々でしたが養蚕講師や地元のおばあちゃんに“良いまゆだね!”と言ってもらえたことがとても嬉しく来年の養蚕への励みになりました。昔は養蚕がとても盛んだった大石地区。地元の方にお話を伺うと「子供の時に家でお蚕を飼っていてお蚕さんの桑を食べる音がまるで雨が降っているようにザーザーとすごかった。」とのこと。
現在、山梨県で養蚕農家は10軒ほどだそうなので、今では珍しい養蚕を皆さんに見てもらいたくて“富士河口湖町地域おこし協力隊”のフェイスブックやチラシで見学募集をしたところ、地域の方や養蚕に興味がある方が養蚕作業を見にきてくれました。今後も私たちの大石紬伝承の活動を地域の方をはじめ子供たちや若者にも興味を持ってもらえるよう大石紬伝承工芸館と力を合わせ頑張って参りますので宜しくお願いします。

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